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最近、読書してますか?【レポート】第5回オンライン読書会『問いかける技術』

家に積まれている本はありませんか?

12/6(土)に、オンライン読書会の第5回をzoomで開催しました。
リモートワークやコロナ自粛のため、家で過ごす時間が多くなった今日この頃。家での過ごし方もさまざまに工夫されていると思いますが、時間をもっと有効活用したいと思う方も多いのではないでしょうか?

主催の私達も読書の時間が増えることを想定し、気になる本をコツコツ購入しました。が、しかし!!思惑とは裏腹に、挫折し途中で止まるもの、買い過ぎて手に取る機会もないもの、そうして積まれていく本たち!
コロナ自粛から1年近く経ちましたが、未だにライフとワークのバランスをとるのが難しいと感じる今日この頃です。

そのような中、今年の夏にABD読書法を知りました。事前に本を読んでおくこともなく、短時間(約3時間)で本の内容を理解することができ、効率的に、そして効果的に本の理解と記憶の定着を図れるこの読書法で、なかなか読み切れなった本を一緒に読んでみませんか?

概要

第5回読書会
日時:2020年12月6日(土)9時~12時
場所:オンライン(zoom使用)
参加者:6名
本:問いかける技術(エドガー・H・シャイン著) はじめに~第7章 

今回が5回目の開催でした。レポートを書くのは今回が初めてです。今年の8月から、今のところ月1回ほどのペースで開催しています。

本は事前に決めて案内しています。今までの選書は、主催者たちの積読本(=積んだまま読めていないけど読みたい気持ちで手離せない本)から、読んで語り合ってみたい!と思うテーマの本を選んでいます。

進め方

1.イントロダクション
2.自己紹介
3.ルール説明
4.読込&プレゼンまとめタイム
5.プレゼン
6.シェアタイム
7.まとめ

持ち物はありますが、事前に本を読んでおく必要がない、というのがこの読書会の良いところです(読んで来ても良い)。

参加してくださった方々

今回は6名での開催となりました。

・にゃおさん
・樋口さん
・小関さん
・佐竹さん
・よーすけさん
・すみなべ

出てきた話題

本について、自分が担当していない部分がありますので、お互いプレゼンの後で内容を補完する質問をしあいました。また、本を通して自分の感じたことをシェアするので、多角的に本についての考察をすることができました。

シェアタイムでの意見交換(一部抜粋)

印象的だったのが「自分に問いかける」「相手に興味を持つ」こと。
仕事で、話してくれない相手へのアプローチに悩んでいたので、書かれていることをやってみたい。本の内容も、仕事に落とし込みやすいと感じた。
翻訳本だがアメリカらしさを感じない本だった。最近は「積極的な発信」が重要だと言われるが、根本的なところは「謙虚な問いかけ」のマインドがないといけないと思った。
日本人は、互いのマイルールを「察しろ」的な文化があるが、実際には聞かなければわからない。ラクな反面、聞ける風土が無いと悩みの種になる。
読んで胸が痛くなった。ちょうど、仕事でするような相手からYESを貰うための質問を家庭でもしていることに気付いて、自分に疑問を感じていたところだった。
相手への興味と、仕事の成果が混ざっていたので、問いかけを2段階に分けてみるのも良さそうです。
問いかけのモチベーションは人それぞれだと感じた。自分は「人が好き」だが、「仕事の一環」な方もいれば「課題解決の為」の方もいた。それぞれがする話が全く違っていて、話がとっても盛り上がった。
日本も「モノ言う文化」になったのだと感じた。だから、こういう本が受け入れられるようになったのだろうと思う。
アメリカと言えばアピールという印象。「謙虚」という言葉に驚いた。
発信する文化になったからこそ、謙虚な問いかけが見直されているのだろうか?一昔前は、「言うことを聞く」「積極的に手を挙げる」が推奨されていて、「聞く」を真剣に考えていた人はごく一部だったように思う。誰もが意識するようになったのは、ここ30年程の変化ではないか。
発信が重要になった分、聞ける事とのバランスも大事なのかもしれないと思う。「聞く」には受動的なイメージもあるが、実際には主体性を持って聞く「芯」の部分が大切だと感じた。

意見を交わしながらさまざまな角度から本を捉え、自分の考え方も考えてみる、そんなことが出来るのもこの読書会の良さです。

今回の本は「問いかけ」がテーマでしたので、自分や他人の「問う」「聞く(聴く)」「話す」について、振り返り、語り合える機会になっていたとも感じました。

参加してくれた方の感想(一部抜粋)

読書会の後には、分担して作ったプレゼンまとめを共有しました。また、参加した感想もお寄せいただきました。

感想

サマリーの時間では要点をつかみながら文章を読みインプットすること、リレープレゼンやダイアログの時間ではアウトプットすることの練習になり、自己成長につながるありがたい時間だと思いました。
また、様々な意見をお持ちの方との交流により、新たな視点が持てるよい機会だと感じました。
強いて改善点を挙げさせていただくとすれば、プレゼンの時の時間管理をよりしっかりできればさらに良くなるかと思いました。とは言いながら、本日は参加者皆様のお力添えや主催者の方のダイアログの時間配分など完璧だったと思います!
貴重な機会をありがとうございました。
時間管理のうまい方法を見つけたいですね。
今回の本は本当にすぐに実生活に生かせる部分が多くてよかったです。新しく知り合った友達にこの話をしたらとても興味を持ってくれたので、次回はその方をお誘いしたいと思います。
本の選択について、いつも「おお!」と思うことが多いのですが、今日のNさんみたいに推薦本のようなものを募ってもいいのかなと思いました(それも選書の対象として、でも主催の方が最終的に決める、という形で)。
また次回楽しみにしています!引き続きよろしくお願いいたします!
・良い本だったと思います。
・改善点ですが、「どのような会にしていきたいのか」「何を目的とするのか」によっても変わると思いました。その点を明確にして、参加する方を集めてもいいかと思います。
本日も貴重なお時間ありがとうございました。
まず、本についてとても考えさせられるものでした。漠然とした問いかけというイメージが大きく変化しました。自分のした問いかけがどのような幹から出ているのかをしっかり認識することで、よりよい人間関係を構築できると思いました。
読書会について、ペアワークというスタイルが導入され、より活発な意見交換が増えたと感じました。私もほっておくと、勝手にしゃべっていることがあるので、より対話を意識する時間として有効と感じました。
勉強になりました。ありがとうございました。

私自身は、改めて問いかける事の大切さを実感しました。仕事でも日常でも、自分なりに意識して「問いかけ」をしているはずが、気付くとやりたかったことからズレている?と感じることがあります。そういう時に、この本を読み返すと新たな発見がありそうだと思いました。定期的に読み返したい本の一冊になりました。

また、皆様からも会をもっと良くするためのご提案をたくさんいただきました!この会をもっと良くしたい!と思っていただけていることが、とっても嬉しいです!!

読書会を終えて

今回は、試験的に時間管理のベルを導入したり、シェアタイムにも工夫を取り入れてみました。やってみると予想外の出来事もありましたが、こちらの意図もちゃんと伝わって、暖かく受け取っていただけました。今回も、読書を通じて楽しく学びのある時間を過ごせました。

これからも、今回のように工夫を加えながらのんびり続けていきたいと思います。

最後になりましたが、開催にあたり応援していただいた方々、本当にありがとうございました。ご参加いただいたにゃおさん、樋口さん、小関さん、佐竹さん、一緒に主催してくださっているよーすけさん、楽しい時間をありがとうございました!

次回は1月にzoomで開催する予定です。日程や本が決まり次第、ここでも参加者を募集してみようと思っています。

 

今回の本はこちら
問いかける技術 ~確かな人間関係と優れた組織をつくる~(英治出版)

ABD読書会
未来型読書法 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイト
(ABD読書会をアレンジしています)

主催者(連絡先)
よーすけ
すみなべ

(み)